【レポート】清華大学生命科学学院(清華大学医学部)日本研修プログラム

清華大学の学生団体が来日

中国の名門大学、清華大学 (清华大学、Tsinghua University)の生命科学学院より、医学専攻の生徒14名と、大学院生1名と、研修担当の教員(博士)1名、合計16名が来日しました。学生達は冬休み前のテストを1月中旬に無事終えて間もないうちに、日本の研修プログラムに参加しています。春節のお休みまでの時間を無駄にしません。

清華大学生命科学院の医学コースは2006年より清華大学と北京協和医科大学と提携して設立されたものです。北京協和医科大学が「北京協和医学院-清華大学医学部」という名称に変更されました。彼らはトータル8年間の課程のうち、最初の二年半を生命科学学院で幅広い分野の学問を、残りの5年半を医学部(北京協和医学院)で学びます。そして卒業後はまず北京協和医院で研修医となる予定です。

大学の門にはこちらの写真のように複数の名称が掲げられています。

北京協和医学院

画像は北京協和医学院(Peking Union Medical College)の公式ウェブサイトより引用

来日の目的は高齢社会における会議・医薬産業の視察

現在の中国が抱える社会課題のうち、シルバーサービスに関するインフラの整備は非常に注目されているテーマのうちの一つです。

日本貿易振興機構(ジェトロ)の地域・分析レポート「急速に拡大する中国高齢者産業、日系企業に求められる事業戦略とは」(2024.1.7公開)でも取り上げられていますが、日本は先に超高齢社会になっているものの、中国における高齢化自体のスピードは日本を上回るスピードで加速していくと言われています。急速に進む高齢化を受け入れる体制が整っていないことから、行政機関や各業界による日本のシルバーサービスの視察については弊社にも絶えずお問い合わせをいただいております。

約1週間強の日程で、介護関係の施設を3か所、医学・医薬関係の企業や研究機関を三か所、日中の産業提携やシルバー産業の概要に関する講義を受けたり、日本の大学生と交流するなど、盛りだくさんの日程となりました。学生達は訪問先で自らの学部の紹介や、今回の研修の感想について発表するなど、聞くだけではなく積極的にプログラムに参加していました。毎回質疑応答部分を設けておりましたが、さすが優秀な清華大学の学生です、着眼点が鋭く、たびたび講師陣を唸らせていました。

介護実技

介護施設で介護サービス実技の説明等を熱心に聞く様子。デイサービスセンターも見学しましたが、利用者さんのお顔が映っているためこちらには掲載いたしません。

杉田定大先生ご講演

東京科学大学 特任教授 杉田定大先生より「日中提携の未来」についてご講演

【関連ウェブサイト】

清華大学生命科学院の公式ウェブサイトはこちら

清華大学医学部(別名 北京協和医学院)に関する百度百科のぺージはこちら